補助金の事業計画について思うこと② ~ストーリーについて~
岐阜市の中小企業診断士、羽根田です。
前回に引き続き、補助金の事業計画作成をのお手伝いをする中で、
考えさせられたことをお話したいと思います。
今回は二つ目の「計画の骨格となるストーリーは必須である」
ということについてお話したいと思います。
再構築補助金の事業計画については、
募集要項に「どのような内容を記載しなければならないか」が定められています。
したがって、その項目につき一問一答で埋めていけば、
必要枚数に達した「なんとなくの事業計画書」は完成します。
事業計画書作成に慣れていない社内の方や、
ネット経由でフリーランスの方に依頼して作成した計画について、
添削やアドバイスを依頼されることもありますが、
ほとんどが上記のような計画になっています。
項目は埋まっていますので読み進めることはできますが、
そのような計画は大抵、聞きたいことがたくさん湧き出てきます
(それだけで補助金の審査上はマイナスですよね)。
ごく一部を紹介しますが、例えば
「なぜ御社がこの事業をやるの?」
「この事業を行う上で、御社のどのような強みが活きるの?」
「この事業を成り立たせるうえで、この弱みについてはどう対処するの?」
「この事業が成功することで、どのような課題に対処できるの?」
といったような質問が出てきます。
面談の機会をいただけた場合は、相談時、面談時にこれらの質問をさせていただいています。
このような質問に対して、パット答えが出てくるような経営者であれば、
考えていることが書面上に表現できていないだけですので、
あとは伝わりやすいように書面に落とし込むだけです。
そうではなく、答えに窮するような場合は、思い付きである場合が多く、
事業の建付け自体の再検討をお願いしています。
これらは補助金を獲得するためではなく、経営資源を最大限活用するために、
そしてその事業を成功させるために必須であると思います。
そのため今回、最初にこのストーリーをきちんと整理するために、
最初の相談の段階で私も使っているシートを無料でご提供させていただきます。
お問い合わせページの所定項目をご入力の上、
「再構築補助金ストーリー整理シート希望」と明記いただき、
送信をお願いします。